Apura v1.4.2では、カスタマイザーで利用できるGoogleフォントの定義を編集するフィルター apura_google_fonts を追加しました。標準の候補にないフォントを加えたり、制作するサイトに合わせて候補を整理したりできます。
開発者向けに、最小限のコードと設定手順を紹介します。
追加したフックでできること
apura_google_fonts は、Googleフォントの正式なファミリー名をキーとする連想配列を、1つの引数として受け取ります。
コールバックで編集した配列を返すことで、フォントの追加・定義の変更・削除・追加候補の並び替えができます。
同じキーへの代入で変更、unset() で削除し、候補の順序は返す配列の順序で調整します。
変更するのは利用できるフォントの定義です。
コードで追加しただけでは、フォントの読み込みや本文への適用は行われません。登録済みのGoogleフォント設定の行順も、自動では変わりません。
使い方とコード例
次の例では、日本語フォント「BIZ UDPGothic」の通常体400・700を追加します。ファミリー名とウェイトは、Googleの公式フォント定義に合わせています。
子テーマの functions.php の既存のPHP開始タグ内に追加してください。
下のコードでは <?php を省略しています。関数やアクションの内側に入れず、そのままフィルターを登録します。
add_filter(
'apura_google_fonts',
static function ( $fonts ) {
$fonts['BIZ UDPGothic'] = array(
'type' => 'static',
'category' => 'sans-serif',
'variants' => array( '400', '700' ),
);
return $fonts;
}
);
各フォントの定義には、次の3項目が必要です。ファミリー名は配列のキーに指定するため、定義内の name は不要です。
同じフィルターは、プラグインヘッダーと ABSPATH による直接アクセスガードを備えた独自プラグインのメインPHPファイルにも配置できます。
登録方法はWordPress標準の add_filter() と同じです。フロント側でも定義が必要なので、is_admin() で管理画面だけに限定しないでください。
コードの追加後は、カスタマイザーで次の操作を行います。
- 「外観 → カスタマイズ → タイポグラフィ」を開きます。
- Googleフォント設定で「BIZ UDPGothic」を追加し、必要なウェイトを設定します。
- 本文・見出しなどのフォントとして選択し、プレビューを確認して「公開」します。
カスタマイズ時の注意点
使用中のフォント定義を削除したり、キーのファミリー名を変更したりすると、そのフォントは読み込み対象から外れます。本文・見出しの設定が別のフォントへ自動移行するわけではないため、先に代わりのフォントへ変更して公開してください。
ウェイトの定義を変更した場合も、Googleフォント設定を再確認しましょう。
ファミリー名・分類・ウェイトは提供元の仕様に合わせ、サイトで必要なフォントとウェイトだけを設定すると、読み込みを抑えられます。