「お問い合わせページだけサイドバーを消したい」「LPではテーマ側のタイトルを隠して、本文からデザインを作りたい」。Apuraでは、編集画面のLayout Settings(レイアウト設定)から、そのページだけレイアウトや表示要素を変更できます。
サイト全体の設定を変えずに、必要なページへ例外を作る機能です。
このガイドではApura 1.4.3の設定を対象に、4つの項目、変更手順、設定の優先順位、元に戻す方法を説明します。
画面と照合しやすいよう、項目名は英語名と日本語の説明を併記しています。翻訳やエディターの設定によって、表示名やパネルの位置が異なる場合があります。
Layout Settingsでできる4つの設定
このメタボックスでは、現在編集しているページに対して次の4つの設定を個別に上書きできます。いずれもそのページ単体にのみ適用され、他のページには影響しません。
| 設定項目 | 種類 | 効果 |
|---|---|---|
| Layout | 選択 | このページのカラム構成(サイドバーの位置やフルワイド)を上書きする |
| Disable Entry Header | チェックボックス | タイトルなどのエントリーヘッダー(カバー画像を含む)を非表示にする |
| Disable Breadcrumbs | チェックボックス | そのページのパンくずリストを非表示にする |
| Disable Vertical Spacing | チェックボックス | 本文エリア上下の余白(縦方向の余白)を取り除く |
パネル内の「Disable Elements」「Spacing」は項目をまとめる見出しです。サイドバーの幅を指定する「Sidebar Width」は、この個別設定には含まれません。
Layout:このページだけカラム構成を変える
| 選択肢 | 表示の違い |
|---|---|
| Default | 個別のレイアウトを指定せず、カスタマイザーの設定を使う。 |
| Content / Sidebar | 左右に並ぶ画面では、左に本文、右にサイドバーを表示する。 |
| Sidebar / Content | 左右に並ぶ画面では、左にサイドバー、右に本文を表示する。 |
| No Sidebar | サイドバーを表示せず、通常の本文幅を保つ。 |
| Full Width | サイドバーを表示せず、コンテンツ全体を囲む領域を横幅いっぱいに広げ、左右の余白を取り除く。 |
読み物やフォームを1カラムで見せるならNo Sidebar、背景やセクションを横へ広げるLPならFull Widthが使い分けの目安です。
Full Widthでも、本文に置いたブロック独自の最大幅や余白は残る場合があります。
サイドバー付きの左右配置も、狭い画面では基本的に縦並びになります。
「Width」の違いは本文エリアの最大幅で、前者は通常のコンテンツ幅を保ち、後者はより広く使えます。
Disable Entry Header:タイトル・カバーを隠す
チェックを入れると、テーマが本文の上に表示するタイトルやメタ情報などのエントリーヘッダーを非表示にします。タイトルをカバー形式で表示している場合は、そのテーマ側のカバーも表示されなくなります。
本文で独自のタイトルやビジュアルを作るページに向いています。投稿タイトルの保存値、本文に置いた見出しやカバーブロック、サイトのヘッダーやナビゲーションは、この設定では変更されません。
Disable Breadcrumbs:このページのパンくずを非表示にする
チェックを入れると、通常の投稿・固定ページのパンくずをそのページだけ非表示にできます。チェックを外した場合はカスタマイザー側の表示設定に従うため、全体側で無効ならパンくずは表示されません。
フロントページのパンくずはホーム用の設定で判定され、このチェックだけで必ず非表示になるとは限りません。表示場所の設定はパンくず設定ガイドをご覧ください。
Disable Vertical Spacing:上下の余白をなくす
チェックを入れると、テーマがコンテンツ全体を囲む領域に付ける上下の内側余白と、本文要素の上下の余白を取り除きます。本文の冒頭から背景付きのセクションを配置する場合などに使えます。
ブロック間や見出しの余白、別の枠内の余白、ヘッダー・フッターまで一括で消す設定ではありません。Full Widthと組み合わせた場合も、残る余白は各ブロックや該当する表示設定で調整してください。
設定の手順
- 対象のページを開く
WordPress管理画面の「投稿」または「固定ページ」から、変更したいページの編集画面を開きます。
- 右サイドの「Layout Settings」を開く
編集画面サイドの「Layout Settings」パネルを開きます。折りたたまれている場合はクリックして展開します。
- 必要な非表示項目を選ぶ
タイトル枠、パンくず、上下の余白について、変更したいものだけチェックします。
- 変更を保存する
下書きなら保存、公開済みなら更新を行います。ボタンの名称はエディターによって異なります。
- 実際の表示を確認する
プレビューまたは公開ページを開き、サイドバー、タイトル、パンくず、余白が意図どおりか確認します。広い画面とスマートフォン相当の幅の両方で確認してください。
全体のレイアウトはカスタマイザーで決め、ページごとの例外だけLayout Settingsを使うと管理しやすくなります。変更を解除する場合は、Layoutを「Default」に戻し、不要なチェックを外して保存します。
個別設定・投稿と固定ページの設定・サイト全体設定の優先順位
画面操作で設定する通常の範囲では、個別ページのレイアウトは次の順で決まります。
- そのページのLayout Settings。LayoutがDefault以外なら、個別の指定を使います。
- カスタマイザーの投稿用・固定ページ用レイアウト。個別指定がない場合は、表示するページに該当する設定を使います。
- サイト全体のレイアウト。上の設定でレイアウトが指定されていない場合に使います。
ここでいう投稿用・固定ページ用は、それぞれの表示種類で共通の設定です。カスタム投稿タイプごとの専用設定が自動的に作られるという意味ではありません。
子テーマやプラグインがコードで最終レイアウトを指定している場合は、個別設定より後で上書きされることもあります。
全体設定の場所と使い分けはサイトレイアウト設定ガイドをご覧ください。
アーカイブ、検索結果、ブログ一覧は個別ページの判定と異なり、このメタボックスによる上書きの対象ではありません。カイブや検索結果などの一覧ページは個別メタの対象外で、アーカイブ用のレイアウト設定が使われます。
よくある質問
- Layout Settingsが見つかりません
まず、Apuraが有効になっていることを確認し、編集画面のパネルが折りたたまれたり非表示になったりしていないか調べます。
サイドだけでなく、本文下など別の位置も確認してください。表示設定の開き方はWordPressのバージョンやエディターで異なります。
カスタム投稿タイプでは、管理画面の編集UIと公開側の個別ページを持つかを確認します。条件を満たしていても見つからない場合は、子テーマやプラグインによる表示対象の除外がないか、サイトの開発担当者に確認してください。
- サイト全体の設定を変更しても、このページだけ変わりません
そのページのLayoutがDefault以外になっていないか確認してください。
個別指定があると、通常は全体設定より優先されます。Defaultに戻して保存しても変わらない場合は、投稿用・固定ページ用の設定、子テーマやプラグインのレイアウト指定を確認します。
- 個別設定を元に戻すにはどうしますか
Layoutを「Default」に戻し、解除したいチェックを外して保存します。パンくずやタイトル枠は、それぞれの全体設定で表示を無効にしている場合もあるため、チェックを外しただけで必ず表示されるとは限りません。
- Full Widthにしても、ブロックの幅や余白が残ります
Full Widthが変更するのはテーマ側のコンテンツ領域です。ブロック独自の最大幅・配置・余白は別に設定されている場合があります。Disable Vertical Spacingもブロック間の余白をすべて削除する設定ではないため、残っている部分のブロック設定を確認してください。
- このページだけサイドバーの幅を変更できますか
Layout Settingsには幅の項目はありません。
サイドバーの幅はカスタマイザーのSidebar Widthで調整します。投稿用・固定ページ用の幅も、それぞれの表示種類に共通する設定で、記事ごとの値ではありません。詳しくはサイドバー・ウィジェット設定ガイドをご覧ください。
- ブログ一覧やフロントページにも同じ設定が使えますか
ブログ一覧、アーカイブ、検索結果のレイアウトは一覧側の設定で決まります。
「投稿ページ」に指定した固定ページのLayoutを変えても、そのブログ一覧のレイアウトを上書きすることにはなりません。フロントページのパンくずにはホーム用の判定があるため、パンくず設定も確認してください。
開発者向けの補足と関連ドキュメント
通常の条件を満たすカスタム投稿タイプでは、対象に追加するコードは不要です。
対象投稿タイプの調整には apura_metabox_layout_post_types、独自コントロールの追加には apura_metabox、最終レイアウトの上書きには apura_get_layout を利用できます。
最終レイアウトの上書きは、画面で選んだ個別設定にも影響するため、必要な条件に限定して設計します。
最終レイアウトを上書きする apura_get_layout の詳細はフックリファレンスをご覧ください。
独自メタボックスの保存に、WordPress標準のカスタムフィールドパネルを有効にする必要はありません。